日常生活で五感に刺激を与えることで脳は活性化します。
また、睡眠の質も記憶力を鍛える鍵となります。
日々の生活の行動を見直して記憶力を鍛える方法をお伝えします。

生活習慣で記憶力を鍛えましょう

感覚的な刺激を適度に与える

記憶の維持や脳の活性化には、脳に適度な刺激を与えることが大切です。五感をフル活用することで脳に刺激が与えられるので、新しい音楽を聴いたりいつもとは違う料理を食べてみたり、普段通らない道を通ってみたりして感覚的な刺激を適度に与えることを意識してみて下さい。

また、空間的な刺激も脳にはよい刺激となります。普段狭い部屋で勉強や仕事をしている方は、喫茶店や公園など空間的により開放された場所で同じ作業をしてみて下さい。いつもより脳に刺激が与えられ、集中力が増して作業効率もよくなるかもしれません。

さらに、感情的な刺激も脳にはよいと言われています。感動体験や恐怖体験はいつまでも記憶として残っていることが多いのではないでしょうか。脳の中で感情をコントロールする部位(偏桃体)と記憶を担当する部位(海馬)がすぐ近くにあることから、偏桃体が活性化すると海馬も活性化し、より記憶できる状態になると考えられます。

睡眠の質を上げて記憶力アップ

脳の活性化、記憶力の向上には睡眠の質も重要な要素です。睡眠には大きく2種類のタイプがあります。ノンレム睡眠とレム睡眠です。ノンレム睡眠はさらに2種類あり、深いノンレム睡眠と浅いノンレム睡眠です。深いノンレム睡眠は脳を休める役割をしています。浅いノンレム睡眠は”手続き記憶”を強化する役割をしており、俗に言う「体が覚えている」記憶です。自転車は慣れてしまえば頭で考えることなく乗ることができるのは手続き記憶で覚えているからです。

レム睡眠はノンレム睡眠よりも深い眠りで、”エピソード記憶”を強化する役割があります。エピソード記憶はいつどこで誰が何をしたかというような出来事の記憶です。その時の感情なども記憶として残ります。つまり、記憶力を高めるためにはレム睡眠が最も重要で、睡眠時間の中でレム睡眠に割く時間を増やすことで記憶力を高めることにつながります。

レム睡眠とノンレム睡眠は90分の周期で繰り返され、90分周期の終わりに起きれば目覚めもよいと言われています。また、睡眠時間は長い方がレム睡眠の時間も長く取れますが、一般的に6時間睡眠か7時間30分睡眠が脳や記憶力向上には最適な睡眠時間と言われています。

記憶の周期「忘却曲線」を理解しましょう

人間の記憶は長期記憶にならないとすぐに忘れてしまいます。どれくらいの時間で忘れるかというと、学習後20分後には42%忘れてしまい、1時間後には56%忘れます。さらに1日後には74%、1週間後には77%忘れてしまいます。これらをグラフ化するとかなり初期段階で急激に学習効果は下がり、少しずつ平坦になっていきます。この曲線をエビングハウスの忘却曲線と言います。

つまり、覚えたことの大半はすぐに忘れてしまうのです。ただ、忘れてしまってもすぐに繰り返して学習することで短期記憶から長期記憶に移行する量も増えていくため、学習効果は上がっていきます。

効率的な復讐のタイミングとしては、覚えた直後、1日後、1週間後、2週間後、1カ月後にそれぞれ復習をすることで学習したことは短期記憶から長期記憶となり、その後はしばらく忘れることはなくなります。多くの人は復習をしないため、効率的に記憶ができていないのです。